黒澤をドラマで?? ・・・・大丈夫かなー?? と思ってた「黒澤ドラマスペシャル」。第一夜の昨日は『天国と地獄』でした。
とりあえずね、私子供の頃に1回しか見たことないんで、木曜日の夜ジィ (父) と一緒に見たんだけど、それで心配したのは、①本編でさえ表現というか深みが欠けていると感じた犯行の動機になる「貧しさ」が、この平成のご時勢で表現できるのか ②実験殺人はどこでするのか この2点だった。
果たして見た結果、全体的にちゃんとまとまってて不快感はなかったなぁ。まぁまぁほとんど崩してなかったもんね。それは正解だと思う。しかしやはり心配していたことと、残念ながら他にもマズイとこあったなー。
①については、まぁ元々、黒澤版の方でも無理はあると私は感じてたから、ドラマで解消できるわけがないんだけど。 妻夫木なんとかさんの「生まれてからずっと地獄にいたようなもん」なんて全く似合ってないし、舞台を北海道は小樽にしたことで、「冬は寒くて眠れない、夏は暑くて眠れない」の住居の悪環境説明も弱い。小樽に住んだことないからわかんないけど、北海道で暮らすなら1番大事なのは防寒対策なんじゃないかな?? それもできない程貧しい、あるいは貧しく暮らしてきたとはとても思えないんだもん、研修医であんなちょっとカッコイイような服装で髪型もちゃんとオシャレさんしてさ。部屋だって1DKで標準的。それにやっぱり、妻夫木なんとかさんはそういったおいたちの汚れ・生活の汚れがない。そりゃぁ犯人が犯人らしい顔してるわけじゃないけどさ現実、でもこれはドラマだから。なんつーか、顔つきという表現はほしいよね。この犯人、綺麗すぎだし迫力ない。山崎努さんは、実験殺人なんか屁でもねぇって顔してたもん。やはりここはキビシかった。
②は、当たり前だけど完全カットでした。でもねー、これがあるから犯人は死刑になったんだよ。昨日のドラマ通り、身代金目的誘拐・子供は無事帰る・共犯の夫婦を殺害、だけじゃ死刑にはならないよ。 でもしょうがないんだよね。黒澤版のは時代的にもさ、あんなヤク中だらけの町の一画なんか架空であっても戦後すぐだから見てる方は「自分はこんな世界知らないけど、こういうとこもあるのかなぁ」って思えたんだよね。実際うちのジィが劇場で見た時「横浜 (自分が住んでるとことは全然違う、外人さんもいっぱいの都会) だから こういうとこもあるかな」って、スッと納得できたって言ってた。 カットの代償のヤクの売人のお姉ちゃんの件、犯人がやたらと歩き倒す時間稼ぎ要らない。仕方ないのは理解できるけど、だからこそ代わりの何かがあってほしかった。
それから、借金とか差し押さえ等、どうして権藤の苦境をカットしてしまったのか ??!! 刑事たちは捜査上、権藤家に出入りする。そんな中で、こんな理不尽な事件に巻き込まれている最中で絶対に無理とわかっていて貸した金を期日までに全額返せと迫る会社の元権藤派たちの卑怯さを耳にしたり、共犯のアジトで発見できた金額を報告しに行った時にはもう遅く、金を返せと迫っていた連中が差し押さえの段取りに来ているところに出くわす、など、自分を殺して人として正しく、それでいてなかなかできないことをした権藤がそれをキッカケに裏切られどん底に突き落とされていく場面をただ黙って見ている。だからこそ、刑事達は「あの犯人は極刑に値する!」と権藤に肩入れしたんじゃないか。
もうひとつ、ドラマの権藤は最終的に自分のお店を持ったことになってたけど、なんでだ ??!! あそこはさ、世論がどんどん権藤の味方についてあっちからもこっちからも助けの手が伸びてきて救われるから、犯人が悔しいんじゃん。だって犯人は権藤が困りさえすればそれで良かったんだもん。つまらん誘拐して人殺して、それだけしたのに結果、権藤は救われたんだよ。一体自分がしたことはなんだったのか、と。 それが自分でお店持っちゃぁなぁ・・・ 見てた私としては、まだそんな金あったんかい、だったわ (・_・) あ、返ってきた3億弱があるか。
とまぁ、マイナスポイントがたった4つなのは素晴らしいけど、残念ながら1ポイントの点数がそれぞれ高いからねぇ。まぁ今はケータイもあるから犯人がどこから電話してきたかの推理とかおもしろいとこ全部使えないし、やっぱ時代は残酷か。
このドラマで『天国と地獄』に興味をもった方は是非、黒澤版を見てみてください (・∀・) 新聞記者役(セリフなし)で、私の大好きな大滝秀治さんも出てるよ★ 菅井きんさんもスリップ姿でセクシー出演。さぁ、みんなで探してみよう!
草原情歌使ってたね (・_・) ワシあの曲好きなんだよなー。ホントにあの曲のオルゴールあるならほしい。この曲、同じタイトルで違うメロディがあるんだよ。前にタイトルで喜んで買ったら違うメロディで詐欺にあった気分になった (-_-)